SVF製品群は、「設計部」と「実行部」に大別されます。
- SVF設計部: XML様式ファイルやクエリー様式ファイルを作成する製品です。本製品SVFX-Designerが該当します。
- SVF実行部: SVFX-Designerで作成したXML様式ファイルと、各種データを組み合わせ、プリンターやファイルに出力する製品です。SVF for Java PrintやSVF for PDFなどが該当します。
アプリケーション構成
SVFX-Designerは、次の2つのアプリケーションで構成されています。- Form Designer: 帳票レイアウトを作成
- Query Designer: クエリー様式ファイルを作成
製品構成図
各アプリケーションの機能は、次のとおりです。
Form Designer
帳票設計データを、XML形式の「様式ファイル」として作成するアプリケーションです。次のような機能を備えています。
帳票のレイアウト機能
帳票レイアウトを直感的な操作で自由に作成できます。フィールド、固定文字、罫線、図形の作成、編集が可能です。行や桁に合わせたインチピッチのガイドライン指定と文字配置が容易にできるため、さまざまなニーズに応じた帳票レイアウトが作成できます。
印刷帳票やOffice文書から帳票レイアウトを作成
帳票を一から作成するのではなく、既存の文書から作成することも可能です。既存の帳票や画像ファイルを下絵として読み込んでトレースし、帳票レイアウトを作成できます。また、Microsoft WordやMicrosoft Excel、OpenOffice.orgで作成されたファイルやPDFファイルの帳票をインポートし、帳票レイアウトを作成することもできます。
ナビゲーションでフィールドを設計
様式上のデータを出力するエリアであるフィールドに、計算式、編集式、属性式を設定できます。入力支援に従いながら、簡単かつ正確な式を記述していくことが可能です。
Form Designerウィンドウ
Query Designer
Form Designerで作成した帳票のフィールド(文字や数値を出力するエリア)を実際に印刷する際には、フィールドに対応するデータをデータベースから抽出して帳票に出力する必要があります。Query Designerは、フィールドとデータベース内のデータとを結び付けるためのアプリケーションです。詳細は「第6章 クエリーの設計」を参照してください。
クエリー様式ファイルの作成
データベースへの接続情報を設定します。また、データベースのデータを抽出し、帳票に取り込むのに必要な「クエリー様式ファイル」を作成します。クエリー様式ファイルを利用することで、Query Designerの利用者はデータベースに直接アクセスし、クエリー様式ファイルの内容に従ってSQL文(SELECT文)を生成してデータベースからデータを取得します。取得したデータは、Form Designerで作成したXML様式ファイルのデータ出力フィールドに送られます。このように、クエリー様式ファイルを利用することにより、印刷部分のプログラミングを大幅に効率化できます。
JDBCやODBCなどのデータソースに接続可能
データソースとして、JDBC接続が可能な各種データベース(Oracle、Microsoft SQL Server、IBM DB2など)、および、ODBC接続が可能なデータベース(Microsoft Accessなど)を利用できます。
Query Designerウィンドウ