3-5-16 アイテムを重ねて配置する-[レイヤー別]タブの操作

アイテムを重ねて配置する場合は、重なりの順序によって表示が異なります。


A、B、Cの3つの円

例えば、このように3つの円がある場合に、A、B、Cの順で重なる場合と、C、B、Aの順で重なる場合では、次のように表示が異なります。


A、B、Cの順に重なっている場合 C、B、Aの順に重なっている場合

参考

階層別]タブについては、「3-7-7 同一パターンを連写する」の「連写内に新規にアイテムを配置する」を参照してください。

レイヤーとは

フォームウィンドウでは、アイテムは配置した順に重なります。「レイヤー」機能を利用すると、重なり順を変更できます。
レイヤーの操作は、[ナビゲーター]の[レイヤー別]タブで行います。


ナビゲーター]-[レイヤー別]タブでの表示

ナビゲーター]の[レイヤー別]タブには、アイテムごとにレイヤーが用意され、ツリー形式で表示されています。このツリーを「レイヤーツリー」と呼びます。
レイヤー間の順序としては、最上部にある「連写」が最背面に配置され、下に表示されるレイヤーはその上に重ねて表示されていきます。

制限事項
  • レイヤー機能は、グラフィックモードに対応した機種でのみ利用できます。
  • グラフィックアイテムが1つもなく、ユーザーレイヤー上のアイテムが1つもない様式では、レイヤー機能は無効です。
  • ベーシックモードのアイテムについて、同一レイヤー内のアイテムが設計された順番に出力されることは保証されません。
  • 種類が異なるアイテムのレイヤー間での移動はできません。
  • 「レイヤー」機能を利用して重なりの順序を変更する場合は、各綴りページにアイテムを配置する必要があります。[共通]ページに配置した場合は、フォームオーバーレイに登録されるため、レイヤーを制御できないアイテムがあります。

  • サブフォーム、レコード、連写はレイヤーを操作できません。

フォームウィンドウ上で配置したアイテムは、既定のレイヤーの下に配置されていきます。


アイテムのレイヤーごとに配置されている

同じ種類のアイテムは、既定のレイヤーに、作成順に追加されていきます。あとに描画したものから上に重ねられていきます。


ツリーの最上部にあるものが最背面に配置される

制限事項

印刷時に文字や図形を出力する場合、各プリンタードライバーで対応可能な部分はアイテムをプリンター制御コマンド(機種固有の描画コマンド)として出力しますが、プリンタードライバーで対応できない部分は、SVF実行部側がアイテムをイメージ化してプリンターへ渡します。
例えば、プロポーショナルフォントを使用する場合は、プリンター搭載のフォントを使用して出力するのではなく、SVF実行部でフォントをイメージ化してからプリンターへ渡します。

例 塗り込みが設定された矩形の上に「あいうえお」と固定文字を出力しようとする場合

固定文字部分はイメージ化されるため、文字以外の余白部分は透過されずに白く表示されます。

PDF、EMFの場合は余白部分が透過されて表示されます。PDF、EMF以外のグラフィックモード対応機種で出力する場合で、アイテムを重ねて配置して出力するときは、実際の出力結果を確認してください。

アイテムの重なり順を変更する

アイテムの重なり順を変更する方法は、同じ種類のアイテム間で変更する場合と、異なる種類のアイテム間で変更する場合とで、操作方法が異なります。

同じ種類のアイテムの重なり順を変える

同じ種類のアイテムの重なり順を変更する場合は、次の手順で操作します。

  1. アイテムを選択する

    レイヤーツリーから、重なり順を変更したいアイテムを選択してクリックします。


    アイテムを選択

  2. レイヤーツリーでドラッグする

    同じアイテムのレイヤーツリーで目的の重なり順になるようにドラッグ&ドロップします。
    マウスカーソルがと表示されている状態の時は、ドロップできません。
    と表示されると、ドロップができます。


    ドラッグして目的の位置にドロップする

    選択していたアイテムの重なり順が変更されます。


    重なり順が変更される

異なる種類のアイテムの重なり順を変える

異なる種類のアイテムの重なり順を変更する場合は、新規にレイヤーを作成し、そのレイヤーで重なり順を変更します。作成したレイヤーをユーザーレイヤーと呼びます。

  1. レイヤーを追加する

    ナビゲーター]で右クリックをして表示されるメニューから[レイヤーの追加]を選択します。
    新規レイヤーが追加されます。


    レイヤーが追加される

    制限事項

    追加作成できるレイヤー数の上限は48個です。

  2. アイテムをドラッグする

    ナビゲーター]でアイテムを選択し、新規レイヤーまでドラッグします。
    または、フォームウィンドウでアイテムを選択し、右クリックで表示されるメニューから[他のレイヤーに移動]-[レイヤーXへ移動]を選択します。

    参考

    ナビゲーター]にレイヤーが作成されている状態であれば、フォームウィンドウでアイテムを選択して右クリックしたときのメニューに[他のレイヤーに移動]が表示され、他のレイヤーに移動できます。


    ナビゲーターからアイテムを選択して新規レイヤーにドラッグ&ドロップ

    選択しているアイテムが新規レイヤーに移動します。


    新規レイヤーに移動した

注意

同じ追加レイヤーにプロパティ[グラフィックモード]がオンのアイテムとオフのアイテムを配置した場合は、出力は次の順番で行われます。

そのため、次の例の場合は、フォームウィンドウ上の設計と出力結果では重なり順が異なる場合があります。

例) 追加レイヤーに次のアイテムを配置した場合

No.

アイテムのプロパティ
グラフィックモード

アイテムの種類
(1) オン 直線
(2) オフ 矩形
(3) オフ 固定文字


フォームウィンドウ上では直線アイテムが背面(左)出力結果では直線アイテムが前面(右)

レイヤーの順序を入れ替える

レイヤーの順序を入れ替えたい場合は、レイヤーの中身を入れ替えることで、レイヤーの順序を入れ替えたのと同様の結果を得られます。

制限事項

中身の入れ替えができるのは、ユーザーが作成したレイヤー間のみです。

ナビゲーター]で入れ替え元のレイヤーを選択し、入れ替え先のレイヤーにドラッグ&ドロップすると、レイヤーの中身が入れ替わります。
入れ替わりの動作は、レイヤーが隣接しているものか、離れているものかによって異なります。
例えば、次のようなレイヤーがある場合は、レイヤー1を選択して隣接するレイヤー2にドラッグ&ドロップすると、レイヤー1の中身とレイヤー2の中身が入れ替わります。そのほかのレイヤーには変更はありません。


変更前(左)と変更後(右)

レイヤー1を選択して、隣接しないレイヤー4にドラッグ&ドロップすると、レイヤー1の中身がレイヤー4に入ります。レイヤー4の中身はレイヤー3へ、レイヤー3の中身はレイヤー2へ、レイヤー2の中身はレイヤー1へと、レイヤーの中身が順次繰り上がって入れ替わります。


変更前(左)と変更後(右)

また、[ナビゲーター]からレイヤーを右クリックして表示されるメニューの[上に移動]、[下に移動]でレイヤーの中身を入れ替えることができます。


レイヤー2を、1つ上のレイヤー1と順序を入れ替える場合

上に移動]は、選択しているレイヤーを、1つ上のレイヤーと入れ替えます。
下に移動]は、選択しているレイヤーを、1つ下のレイヤーと入れ替えます。

レイヤーごとに表示/非表示を切り替える

レイヤーごとに表示/非表示を切り替えることができます。レイヤーを非表示にすると、そのレイヤーに含まれるすべてのアイテムが非表示になります。
ナビゲーター]のレイヤーツリーで、表示/非表示を切り替えるレイヤーのチェックボックスをクリックします。表示状態の場合は、チェックボックスにが付いています。
または、レイヤーを右クリックして表示されるメニューから表示形態を選択することもできます。


レイヤーを右クリックしてメニューから選択

すべてのレイヤーの表示/非表示を一括で切り替える

すべてのレイヤーの表示/非表示を一括で切り替えるには、[ナビゲーター]でレイヤーを右クリックして表示されるメニューから[すべて非表示]/[すべて表示]を選択します。
すべて非表示]を選択した場合は、すべてのレイヤーのチェックボックスのが消え、すべてのアイテムが表示されません。


すべてのレイヤーを非表示にした場合

すべて表示]を選択した場合は、すべてのレイヤーのチェックボックスにが表示され、すべてのアイテムが表示されます。


すべてのレイヤーを表示した場合

レイヤーごとに編集可/不可を切り替える

レイヤーごとに、編集ができるかどうかを切り替えることができます。
ただし、レイヤーを編集不可に設定していても、新しいアイテムは配置できます。特定のレイヤーを編集不可にするには、次のように操作します。

  1. レイヤーをロックする

    ナビゲーター]で編集不可にするレイヤーを右クリックし、表示されるメニューから[ロックする]を選択します。


    ロックする]を選択

  2. レイヤーのアイテムがロックされる

    レイヤーにあるアイテムが選択できず、編集ができなくなります。編集ができない状態の場合は、レイヤー名やアイテム名の前に鍵マークが表示されます。
    フォームウィンドウでロックモードになっているアイテムにマウスカーソルを重ねると、マウスカーソルの形状が鍵マークで表示されます。


    レイヤーのアイテムがロックされる

    参考
    • ロックされたレイヤーやアイテムを右クリックして表示されるメニューで[ロック解除]を選択した場合は、ロックが解除され、再度編集できます。

    • 編集アイテムの選択]で編集可/不可を切り替えできます。
      アイテムの場合は、ウィンドウ右端のタブから表示される[編集アイテムの選択]ウィンドウを利用しても、編集可/不可を切り替えられます。


    編集アイテムの選択]ウィンドウ

    編集アイテムの選択]ウィンドウでは、編集可能なアイテムにはチェックが付いています。[編集アイテムの選択]ウィンドウでの設定内容と、レイヤーでのロック機能は連動しています。

    • アイテムのロック設定情報は、XML様式ファイル内に保存されます。

すべてのレイヤーの編集可/不可を一括で切り替える

すべてのレイヤーについて、編集可/不可を一括で切り替えることが可能です。編集不可に設定していても、新しいアイテムは配置できます。
すべてのレイヤーを編集不可にするには、次の手順で操作します。

  1. [すべてロック]を選ぶ

    いずれかのレイヤーを選択し、右クリックで表示されるメニューから[すべてロック]を選択します。


    すべてロック]を選択

  2. すべてのアイテムがロックされる

    すべてのレイヤー名の前に鍵マークが表示され、すべてのアイテムが選択、編集できなくなります。


    すべてのアイテムがロックされる

参考
  • すべてのレイヤーのロックを解除するには、いずれかのレイヤーを右クリックして表示されるメニューから[すべてロック解除]を選択します。すべてのアイテムが編集できるようになります。

  • 全アイテムのロックは、ウィンドウ下部にあるツールボックスのロックモード設定ボックスから設定可能です。ボックスをクリックするたびに、ロックモードが切り替わります。ロックモードがオンの場合は、全アイテムがロックされています。
    オンの場合の表示
    オフの場合の表示
  • ロックモードを切り替える方法別の、動作の違いを説明します。
    • ロックモード設定ボックス
      • 全アイテムがロックする対象です。
      • ロックモードがオンの場合でも、アイテムを選択してプロパティを変更できます。
    • ナビゲーター]-[レイヤー別]タブ

      • レイヤーごとに、または任意のアイテムを個別に選択してロックモードのオン/オフを切り替えることができます。
      • ロックモードがオンの場合は、アイテムを選択できません。そのため、プロパティは変更できません。[ナビゲーター]-[レイヤー別]タブでのロックモードについては、本項の「レイヤーごとに編集可/不可を切り替える」を参照してください。

    • アイテムを選択した状態での右クリックメニュー
      • 任意のアイテムを個別に選択して、ロックモードのオン/オフを切り替えることができます。
      • ロックモードがオンの場合は、アイテムを選択することもできません。そのため、プロパティの変更はできません。ロックモードについては、「3-5-10 個別のアイテムごとに編集の可/不可を切り替える」を参照してください。

複数の追加レイヤーを結合する

複数の追加レイヤーがある場合は、結合して1つのレイヤーにまとめることができます。
レイヤーの結合は、結合元のレイヤーを選択し、右クリックで表示されるメニューから[他のレイヤーと結合]-[レイヤー(X)と結合]を選択します。
結合元のレイヤーは削除され、結合先のレイヤーに統合されます。
結合されたレイヤー内のアイテムの位置は、次のとおりです。

レイヤー2をレイヤー1と結合


結合前(左)と結合後(右)

レイヤー1をレイヤー2と結合


結合前(左)と結合後(右)

追加レイヤーを削除する

追加レイヤーを削除する場合は、削除するレイヤーを選択し、右クリックで表示されるメニューから[レイヤー(X)を削除]を選択します。


レイヤー名を選んで削除

レイヤー(X)を削除]を選択すると、レイヤーと、レイヤーに含まれるすべてのアイテムが削除されます。

PDFレイヤーを追加する

Form Designerには、「PDFレイヤー」を作成する機能があります(PDFレイヤーとは、Adobe Reader 6.0から追加されたレイヤー機能です)。
PDFレイヤーには、「レイヤー名の変更」、「表示」、「表示設定のロック」、「印刷」の4つの機能があります。

PDFレイヤーを設定するには、次の手順で操作します。


  1. 新規にレイヤーを作成し、そのレイヤーにアイテムを配置します。


    新規レイヤーの作成とアイテムの配置


  2. 用紙の[プロパティエディター]で[PDFレイヤー]にチェックを付けます。


    用紙の[プロパティエディター]で[PDFレイヤー]をオンに設定


  3. PDFレイヤー]にチェックを付けると、[ナビゲーター]の[レイヤー]で該当するレイヤーを右クリックして表示されるメニューから、[PDFレイヤー]を使用できます。


    PDFレイヤーの4つの機能


  4. PDFレイヤーについての各項目を設定します。

    項目
    説明

    レイヤー名の変更

    Adobe Readerのレイヤーパネルに表示されるレイヤー名を指定します。レイヤーを右クリックして表示されるメニューから[PDFレイヤー]-[レイヤー名の変更]を選択し、表示される[レイヤー名の変更]ダイアログで表示名を設定できます。


    レイヤー名の変更]ダイアログ

    注意

    レイヤー名を重複して指定はできません。

    表示

    Adobe ReaderでPDFファイルを開く際の該当レイヤーの表示状態を指定します。印刷に影響はありません。
    • 表示する
      該当レイヤーを表示した状態で開きます。

    • 表示しない
      該当レイヤーを表示しない状態で開きます。

    レイヤーを右クリックして表示されるメニューから[PDFレイヤー]-[表示]-[表示する]/[表示しない]で設定します。印刷に影響はありません。


    レイヤー表示の切り替え

    表示設定のロック
    Adobe Readerで該当レイヤー表示設定のロック状態を指定します。
    • ロックする
      該当レイヤーの表示状態を変更できません。

    • ロックしない
      該当レイヤーの表示状態を変更できます。

    レイヤーを右クリックして表示されるメニューから[PDFレイヤー]-[表示設定のロック]-[ロックする]/[ロックしない]で設定します。


    表示設定のロック


    ロックされたPDFレイヤーは、鍵マークで表示

    印刷

    Adobe Readerから印刷する際のレイヤーの印刷状態を設定できます。
    • レイヤー表示時に印刷する
      該当レイヤーが表示されている場合に、該当レイヤーが印刷されます。

    • 常に印刷しない
      該当レイヤーの表示状態にかかわらず、該当レイヤーは印刷されません。

    • 常に印刷する
      該当レイヤーの表示状態にかかわらず、該当レイヤーが印刷されます。

    レイヤーを右クリックして表示されるメニューから[PDFレイヤー]-[印刷]-[レイヤー表示時に印刷する]/[常に印刷しない]/[常に印刷する]で設定します。


    作成したレイヤーの印刷

    注意
    • SVF環境設定]で、PDF機種のプリンターのプロパティ[PDFレイヤーの設定]を[PDFレイヤーを有効にする]に設定する必要があります。

    • SVF環境設定]で、PDF機種のプリンターのプロパティ[PDFレイヤーの設定]を[PDFレイヤーを有効にする]に設定した状態で、用紙のプロパティ[PDFレイヤー]のチェックを外しているXML様式ファイルを印刷すると、「nothing」という名前のレイヤーが作成されます。