3-7-9 バーコードの出力エリアを作成する

SVFX-Designerでは、受け取ったデータを各種バーコードに変換して印刷する機能が用意されています。NW7、CODE39、JAN、ITF、CODE128、郵便番号(カスタマーバーコード)、CVS-EAN 128、雑誌バーコード(JAN13+アドオン)に対応しています。
印刷環境に応じてバーコードの精度が低下する場合は、バーコードオプションによってバーコード自体の密度、エレメントサイズ、トナーのにじみなどの補正が可能です。


データをバーコードに変換して出力

バーコードを配置する

バーコードの配置は、次の手順で行います。

  1. [バーコードの作成]を選択する

    アイテム]-[バーコードの作成]を選択、または[バーコードの作成]ボタンをクリックします。
    マウスカーソルがと表示されます。

  2. 配置位置にドラッグする

    フォームウィンドウ上で矩形を描くようにマウスをドラッグします。
    バーコードが配置されます。


    バーコードを配置する

  3. 作成したバーコードのプロパティを表示する

    配置したバーコードを選択します。
    プロパティエディター]に、選択しているバーコードのプロパティが表示されます。

    参考

    設定]-[動作設定]-[表示]で、[バーコード]の[幅の変更を制御する]にチェックが付いている場合は、バーコードの右クリックで表示されるメニューに[エレメント幅の確認]が追加されます。このメニューを選択すると、[エレメント幅]ダイアログでバーコードの幅などを確認できます。


    エレメント幅の確認

  4. プロパティを設定する

    プロパティの各種項目を設定します。

バーコードのプロパティを設定する

バーコードのプロパティを設定します。プロパティは[基本設定]、[レポートライター]、[綴り設定]に分類され、タブごとにまとめられています。


バーコードのプロパティ

参考

色を指定する欄では、[設定]-[パレットカラー設定]でパレットカラーとして登録されている色を選択できます。パレットカラーの設定方法については、「3-12-4 パレットカラーを設定する」を参照してください。

基本設定

プロパティ
説明

名前

バーコード名を入力します。デフォルトでは自動的に「Barcode1」から連番で指定されます。英数、カナ、漢字と下線記号(_)が使えます。名前の先頭文字に数字は使用しないでください。入力できる名前の長さは[動作設定]での設定により異なります。(Service Pack 6で対応)

X(dot)

バーコードの左上隅のX座標を指定します。

Y(dot)

バーコードの左上隅のY座標を指定します。

X(dot)Y(dot)の位置の関係

コメント

バーコードに対するコメントを入力します。

幅(dot)

横の長さをドット単位で指定します。

高さ(dot)

縦の長さをドット単位で指定します。

バーコード種類

印刷するバーコード種類を選択します。

制限事項
  • CODE128」では送るデータの先頭には文字「>」を使うことはできません。

  • JAN標準」ならびに「JAN短縮」では、実際には送ったデータ長によって出力されるバーコード種類が、次のように変化する仕様になっています。

    • データ長 6 UPC-E
      ヒューマン文字にのみナンバーシステムキャラクターとして付加される
    • データ長 7 JAN 短縮
    • データ長10 UPC-A
      0~9がナンバーシステムキャラクターとして付加される
    • データ長11 UPC-A
      渡されたデータの先頭をナンバーシステムキャラクターとする
    • データ長12 JAN 標準
  • ドットプリンターは解像度が低いため、バーコードの読み取りレベルが低くなります。実際に読み取りできるかどうかを実機で確認した上で使用を判断してください。
  • 郵便番号(カスタマーバーコード)は、ドットプリンターでは出力できません。
  • NW7
    実際のデータ長にスタート/ストップキャラクター(a~d)の2桁をたした桁を[桁数]に設定します。

    使用可能データは 0~9、記号(-、$、:、/、.、+)です。
    スタート/ストップキャラクターとして'a'が自動で付加されますが、「NW7」のチェックディジットの付加は任意です。SVFX-Designer側では、自動で付加しません。

    セットされるデータに、'a'~'d'などのスタート/ストップキャラクターがあらかじめ付加されている場合は、自動では付加しません。

     

  • CODE39
    実際のデータ長にスタート/ストップキャラクター(*)の2桁をたした桁数を[桁数]に設定します。

    スタート/ストップキャラクターは自動で付加されます。使用可能データは、英大文字と数字と7種の記号(-、スペース、.、$、/、+、%)です。

  • CODE39チェック付き
    実際のデータ長にスタート/ストップキャラクター(*)の2桁とチェック文字の桁をたした桁数を[桁数]に設定します。

    チェックディジットは、モジュラス43を使用します。
    使用可能データは、英大文字と数字と7種の記号(-、スペース、.、$、/、+、%)です。
    チェックディジットとスタート/ストップキャラクターは自動で付加されます。

  • JAN標準
    13桁で設計されます。データ長12桁のデータを送ります。使用可能データは0~9です。

    チェックディジットはモジュラス10ウェイト3を使用します。
    チェックディジットは自動で付加されますが、チェックディジットを含めた13桁のデータも送れるようにしたい場合はSVF環境設定で[データ長チェック]を「しない」にしてください。

  • JAN短縮
    8桁で設計されます。データ長7桁のデータを送ります。使用可能データは0~9です。

    チェックディジットはモジュラス10ウェイト3を使用します。
    チェックディジットは自動で付加されますが、チェックディジットを含めた8桁のデータも送れるようにしたい場合はSVF環境設定で[データ長チェック]を「しない」にしてください。

  • ITF
    2桁以上の任意の桁数で設計します。使用可能データは0~9です。桁数は、2ずつ増減されます。

    チェックディジットは自動で付加されません。チェックディジットを含めたデータを送る必要があります。また、送ったデータが奇数桁の場合は先頭に0が自動で付加されます。

  • CODE128
    スタート/ストップコードとチェックディジットの計3桁を含めない任意の桁数で設計します。使用可能データは、コードセットBとCで表せる文字です。

    送ったデータはエンコードされ、スタート/ストップコード、コードセット切り替えコード、チェックディジットが自動で付加されます。チェックディジットはモジュラス103を使用します。
    上記動作とは異なる「コードセット任意切り替えモード」機能も使用できます。
    詳細は『SVF for Java Printユーザーズマニュアル』または『SVF for PDFユーザーズマニュアル』の「コードセット任意切り替え機能」を参照してください。

  • 郵便番号(日本郵便のカスタマーバーコード)
    23桁で設計されます。郵便番号と番地データで構成されます。
    スタートコード(1桁) + 郵便番号(7桁) + 住所表示番号(13桁) + チェックディジット (1桁) + ストップコード(1桁)

    データは、郵便番号(7桁)と住所表示番号(13桁)を送ります。郵便番号部分にハイフンがある場合は自動で除去されます。例えば、「150-0002 渋谷区渋谷2-15-1」の場合は、次のどの形式で送っても出力結果は同じです。

    ハイフン除去後のデータ長が20桁を超えた場合は切り捨てられます。20桁に満たない場合は、自動的にCC4(チェックコード)を埋め込みます。スタート/ストップコードとチェックディジットは自動で付加されます。

  • CVS-EAN128
    44桁で設計されます。

    データ長43桁または44桁のデータを送ります。43桁の場合はチェックディジットが自動で付加されます。チェックディジットの算出方法は、モジュラス10ウェイト3です。コンビニバーコードは先頭が"91"で始まる数値のみのデータを送ります。

  • 雑誌バーコード(JAN13+アドオン)
    18桁固定で設計されます。雑誌バーコードは、JAN13桁 + UPCのアドオンコード5桁(価格を表示)で構成されます。

    13桁目のチェックディジットを含まない、データ長17桁のデータを送ります。チェックディジットを含めた18桁のデータも送れるようにしたい場合はSVF環境設定で[データ長チェック]を「しない」にしてください。チェックディジットは、JAN部分ではモジュラス10ウェイト3を使用し、UPCのアドオンコード部分ではモジュラス10ウェイト3、9を使用します。

  • EAN128
    スタート/ストップコード、チェックディジット、スタートコード直後のFNC1の計4桁を含めない任意の桁数で設計します。

    そのほかは基本的にはCODE128と同じですが、以下が異なります。

    • スタートコード直後にFNC1が自動で付加されます。
    • FNC1は「>F」として送ることが可能です。(FNC1は可変長のAIデータの終了コードなどで使われます。)
    • 文字コード「>」は「>J」として送る必要があります。

桁数

印字する桁数を指定します。バーコード種類によって、桁数は異なります。
バーコード種類]で「JAN標準」「JAN短縮」「郵便番号」「CVS-EAN128」「雑誌バーコード」を指定した場合は、各々固定の桁数が表示されます。それ以外は任意です。

ポイント

郵便番号」の場合のみ、ポイントを8.0~11.5の範囲で指定します。

ヒューマン文字印字

バーコードの下にヒューマン文字を出力するかを指定します。
ドットプリンターではヒューマン文字は出力できません。
チェックを付けた場合は、ヒューマン文字を出力します。バーコードの下にバーコードに送ったデータの内容(文字)が印刷されます。
チェックを外した場合は、ヒューマン文字は出力せずにバーコードのみ出力します。

バーコード幅

印刷実行時のデータ長が設計時の桁数と異なる場合の印刷方法を指定します。
  • 環境設定の設定
    設定]-[SVF環境設定]-[動作環境の設定]-[バーコード]の[設計桁数とデータ長が異なる時の印字]で設定されている印刷方式に従います。

  • 設計幅
    設計時のバーコード幅になるべく近くなるように算出して印刷します。バーの密度は送られてくるデータ長によって変わります。

  • 桁数幅
    設計時のバー密度で印刷します。送られてくるデータ長によってバーコード幅が変わります。

方向

バーコードの印刷方向を指定します。

  • バーコードを横方向に印刷します。


  • バーコードを縦方向に印刷します。[設定]-[SVF環境設定]-[動作環境の設定]-[バーコード]の[縦書き文字の方向(反時計回り)]で描画方向を変更できます。

計算式編集式

他のフィールドの値を参照する場合などに設定します。

属性式

属性式を設定します。属性式の設定については、「5-3-1 属性式の設定」を参照してください。
検索フィールドとして使用する

(Service Pack 2対応)

SPAで検索フィールドとして使用するかどうかを指定します。
チェックを付けると、SVF for PDF で出力するPDFファイルに検索フィールドの情報が付与されます。付与された情報は、SPAでは検索条件や仕分け条件として使用します。詳細は、SPAの製品マニュアルを参照してください。

注意
  • バーコードの[マスク]にチェックを付けている場合は設定できません。

  • バーコードの[マスク]を変更した場合、設定はクリアされます。

  • 検索フィールド機能を利用して作成したXML様式ファイルを、SP1の環境またはSPが適用されていない環境で利用した場合、以下のような動作となります。
    • SVFX-Designerで開く
      検索フィールドの設定は削除されます。
    • SVF実行部で利用する
      検索フィールドの情報が付与されないPDFが作成されます。

検索フィールド名
(Service Pack 2対応)

検索フィールドとして使用する]にチェックを付けた場合、検索フィールド名を指定します。
初期値は、バーコードの[名前]と同じ名前が設定されます。
英数、カナ、漢字、および下線記号(_)が使えます。検索フィールド名の先頭文字に数字は使用しないでください。数字が10バイト以上連続する名前は付けられません。入力できる名前の長さは[動作設定]での設定により異なります。(Service Pack 6で対応)

注意
  • バーコードの[マスク]にチェックを付けている場合は設定できません。

  • バーコードの[マスク]を変更した場合、設定はクリアされます。

エレメントサイズ調整

バーコード種類ごとに、個別のエレメントサイズを変更できます。
エレメントサイズ調整]ダイアログで[有効にする]にチェックを付けると数値を変更できます。変更した値を有効にするには、[有効にする]にチェックが付いた状態で、[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
すでに設定してあるエレメントサイズの値を削除するには、[エレメントサイズ調整]ダイアログで[有効にする]のチェックを外した状態で、[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。


エレメントサイズ調整]ダイアログ([バーコード種類]が[NW7]の場合)

参考
  • エレメントサイズ設定後にバーコード種類を変更した場合は、エレメントの種類([細バー]や[ギャップ]など)が変更後も同じときのみ設定を引き継ぎます。

  • 複数種類のバーコード(NW7JAN標準など)をまとめて選択してエレメントサイズを変更する場合は、そのとき選択している種類と共通のバーコード種類のエレメントサイズのみ変更されます。

  • バーコードの種類ごとにエレメントサイズを調整する場合は、[補助]-[バーコードオプション]で指定できます。

  • エレメントサイズ調整]と[バーコードオプション]の両方で設定されている場合は、[エレメントサイズ調整]の値が優先されます。

マスク

バーコードにマスクを指定すると、バーコードのデータが印字されません。
チェックを付けた場合は、マスクを設定します。
チェックを外した場合は、マスクを設定しません。

レポートライター

レポートライターの設定は、フィールドと同様です。詳細は、「3-7-2 文字や数値の出力エリア(フィールド)を作成する」の「フィールドのプロパティを設定する」を参照してください。

綴り設定

綴り設定は、フィールドと同様です。詳細は、「3-7-2 文字や数値の出力エリア(フィールド)を作成する」の「フィールドのプロパティを設定する」を参照してください。

バーコードを拡大/縮小する

バーコードを拡大/縮小することによって、幅や高さを変更できます。

  1. バーコードを選択する

    バーコードを選択します。
    周りに四角いハンドルが表示されます。


    ハンドルの表示

  2. ハンドルにマウスカーソルを重ねる

    四隅、または縦、横の辺上のいずれかの四角いハンドル付近までマウスカーソルを移動します。
    マウスカーソルの表示がに変わります。


    マウスカーソルの表示が変化

  3. 拡大/縮小方向にドラッグする

    任意の方向にドラッグします。
    バーコードが拡大/縮小されます。


    ドラッグした方向にバーコードが拡大

    制限事項

    バーコード種類として「JAN標準」「JAN短縮」「郵便番号」「CVS-EAN128」「雑誌バーコード(JAN13+アドオン)」が指定されている場合は、桁数は変更できません。

    参考
    • 設定]-[動作設定]-[表示]で、[バーコード]の[幅の変更を制御する]にチェックが付いている場合は、幅の変更に合わせて桁数も変更されます。

    • 設定]-[動作設定]-[表示]で、[バーコード]の[幅の変更を制御する]のチェックが外れている場合は、Ctrlキーを押しながら拡大縮小すると、桁数を変えずに拡大縮小できます。

バーコードの補正の設定をする

バーコードには、バーコード自体の密度、エレメントサイズを設定できます。また、トナーのにじみなどがある場合に、読み取り効率を上げることができます。
バーコードの補正設定は、次の手順で行います。

  1. [バーコードオプション]を選択する

    補助]-[バーコードオプション]を選択します。
    バーコードオプション]ダイアログが表示されます。

  2. 各項目を設定する

    各項目を設定します。


    バーコードオプション]ダイアログ

    エレメントサイズ
    • 自動算出
      指定したバーコード印字幅と印字桁数に従って、自動的にエレメントサイズを算出します。算出結果が[密度]で指定した最低印字幅を下回る場合は、バーコードが印字されません。

    • 手動設定
      各エレメントの幅をドットの数で任意に指定できます。

      参考
      • バーコードのエレメントサイズは、[プロパティエディター]の[エレメントサイズ調整]でも個別のバーコードごとに指定できます。

      • エレメントサイズ調整]と[バーコードオプション]の両方で設定されている場合は、[エレメントサイズ調整]の値が優先されます。

    密度

    細エレメントの最低印字幅を指定します。
    • 標準
      3ドット

    • 高密度
      2ドット

    補正

    トナーのにじみを補正します。
    • しない
      算出結果のとおり印字します。

    • する
      算出されたエレメント幅に補正値を加え印字します。

    注意

    エレメントサイズ]を[手動設定]で指定するときは、エレメントサイズを適切に指定し、印字したエレメントが正しく読み取れるか確認してください。

    参考
    • エレメントのドット幅は各プリンターのドット密度によって異なります。出力プリンターが特定できない場合は、[自動算出]で印字します。

    • 高密度]での印字はバーコードリーダーや、プリンターの性能、さらには出力する紙の質にも影響されます。バーコードリーダーで読み取れない場合は[標準]で印字してください。

    • バーコード検証機で検証する場合は、補正モードで印字することをお勧めします。
    • エレメントサイズの手動算出について、CODE39は「CODE39」と「CODE39チェック付き」で参照しています。JANは「JAN標準」と「JAN短縮」と「雑誌バーコード」で参照しています。CODE128は「CODE128」と「EAN128」「CVS-EAN128」で参照しています。

  3. [バーコードオプション]ダイアログを閉じる

    OK]ボタンをクリックします。
    バーコードオプション]ダイアログが閉じます。